関東第一の切り札がさく裂した。準決勝で先発したのは甲子園初登板、背番号11の大後武尊投手(3年)だった。
「投げたい、投げたい」とずっと言っていた。これまでも伝令役でのマウンドで「俺に投げさせろ」と言ってきた。大願成就で5回1失点。降板後に逆転しベンチで泣いた。「仲間を信じてやってきたので、感情がたかぶっちゃって」。米沢監督に「まだ終わってねえよ」と突っ込まれた。
東東京大会初戦は4-3で辛勝。タイブレークで決勝打を打ったのが大後だから、もともと勝負強い。「今日は5回までと言われたので、全部思い切って」。テンポ良く自己最速142キロまで出し、勢いづけてエース坂井に6回以降を託した。左腕畠中鉄心投手(3年)もおり、決勝には万全で挑める。15回2/3を無失点の坂井は「調子が良すぎる、というか」とニヤリ。連続完封が途切れた京都国際の投手陣より上向きの流れで、決勝に進む。

