<高校野球西東京大会:日大二7-0国立>◇15日◇2回戦

 09年準優勝の日大二が、3回戦へ駒を進めた。ゼロ行進で膠着(こうちゃく)状態の6回、試合を動かしたのは三浦大地内野手(3年)だった。1死一塁から右翼線へ適時二塁打。先制点をたたき出し、監督の起用に応えた。秋は4番だったが、春に伸び悩んでメンバー落ちの危機だった。スランプ脱出のため、チームメートと「魂のティー(打撃)」と称し、1球ずつ全力で打つ秘密特訓を敢行。ようやく復調の手応えをつかみ、先発復帰して6番に入っていた。「今まで試合に出ていた経験を生かそうと思った。一塁にランナーがいたので、かえしたかった」。この日は2回にも安打を放ち、チーム唯一のマルチ安打。目覚めた元主砲が、チームを快勝に導いた。