<高校野球兵庫大会:東洋大姫路2-2加古川北>◇29日◇決勝

 東洋大姫路の藤田明彦監督(54)が、加古川北の粘りに脱帽した。7回に相手投手の暴投で先制。9回には5番坪田元希三塁手(2年)の右前適時打で勝ち越したが、その裏に相手主将の都倉健司外野手(3年)の本塁打で追い付かれた。延長15回引き分けで、30日に再試合を行うことになった。

 帰り際には球場の入り口で、加古川北の福村順一監督(38)とバッタリ。開口一番「しぶとい!」と苦笑いすると「いや~、よく打った。すごいね」と続けた。「(9回は)失投と言えば失投ですけど、相手のバッターがよく打ちました。驚きました」と加古川北・都倉をたたえながら「これから病院を開けてもらいます。まず点滴ですね」と疲れ果てた教え子を心配していた。