<全国高校野球選手権:日大三11-0光星学院>◇20日◇決勝

 日大三(西東京)が猛打で圧勝した。3回2死一、三塁から高山の中越え本塁打で先制。5回に1点を加え、7回は鈴木の左中間への2ランなど5長短打で5得点し、ダメ押しした。全体的に打球が鋭く、好機に畳み掛ける迫力は十分だった。

 エースの吉永は課題の立ち上がりを3者凡退でしのぐと、大量点を背に安定感抜群の投球。無失策の堅守にも支えられ、5安打で完封した。5回は右翼の高山が強肩で本塁を狙った二塁走者を刺し、6回にも高山がスライディングキャッチした。

 光星学院(青森)は秋田が緩い変化球を効果的に使って踏ん張ったが、徐々に打ち込まれた。3回は2死一塁から打ち取った飛球が二塁後方に落ちる安打となり、直後の3ランにつながったのが痛かった。打線も連打が放てず、打つ手がなかった。