<高校野球広島大会:新庄7-2如水館>◇27日◇準決勝◇しまなみ球場

 新庄が初の甲子園出場に、王手をかけた。

 中2日での登板となったプロ注目の左腕・田口麗斗(かずと)投手(3年)は、1回1死二塁から左前適時打で、先制点を許すと、4回には4番寄能(きのう)圭介外野手(3年)にバックスクリーンへの本塁打を浴びた。

 だが、回を追うごとに調子を取り戻し、最速144キロの直球と、スライダーを武器に11個の三振を奪い、9安打を浴びながら2失点に抑え、2試合連続の完投勝利。「(調子は)いいとは思わなかったので、コントロールで行こうと思った。準決勝は、去年の壁を越える意識がありました。2つ上の先輩も如水館に負けていたので、1つ借りを返せたと思います」と笑顔を見せた。