<高校野球山口大会:柳井学園1-0桜ケ丘>◇27日◇決勝

 2年生右腕が、柳井学園を春夏通じて初の甲子園に導いた。桜ケ丘と1点を争う厳しい戦いで、矢沢駿投手(2年)が完封。9回も1死二塁と同点ピンチを相手クリーンアップを打ち取って切り抜けた。決勝にも初めて進んだ柳井学園の救世主となった。エースナンバーの中尾紳也(3年)が、右肘痛で投げられないピンチに見舞われた。託された矢沢は「甲子園では中尾先輩に投げてもらいたい。それまでマウンドを守る」と、6試合すべて1人で投げ抜き4完封の大活躍を見せた。今夏に向けて習得したシンカーを武器にわずか2失点。「これで中尾先輩と甲子園へ行ける」と喜んだ。

 ◆柳井学園

 1919年(大8)、周東中として創立、57年現校名となった男女共学の私立校。普通科、衛生看護科で生徒数は337人(女子197人)。野球部は58年創部で部員数は45人。甲子園は春夏通じて初出場。主なOBは山本和男氏(元広島投手)。所在地は柳井市古開作410。内田晃校長。

 ◆Vへの足跡◆1回戦7-0新南陽2回戦5-0柳井商工3回戦2-1周防大島準々決勝2-1宇部鴻城準決勝7-0下関国際決勝1-0桜ケ丘