<全国高校野球選手権:英明4-1糸満>◇9日◇1回戦

 英明(香川)の大会最長身193センチ左腕松本竜也が、投打で実力を見せつけた。糸満(沖縄)打線を毎回の11奪三振4安打1失点に封じ込んだ。打っても2安打1打点でチームの甲子園初勝利を呼んだ。最後の打者を三振に打ち取ると、駆けだそうとして喜びのあまり前につんのめり、転んだほど。ストライクゾーンを左右に広く使った投球で、打者に満足なスイングをさせなかった。140キロ台半ばの直球と鋭く落ちるフォークボールを決め球にして毎回の11三振を奪い「三振は狙って取った。気持ち良かった」と言い切った。初出場の昨年は2年生でベンチ入りしたが出番なし。今年は注目選手として戻ってきた。「(聖光学院)歳内、(金沢)釜田には負けられない。次も2ケタ奪三振を狙う」と意気込んだ。香川智彦監督(54)も「エースが抑え、4番が打つ理想の展開」と喜んだ。