<高校野球静岡大会:静岡12-0磐田農>◇20日◇4回戦

 静岡は、9番板倉健人(1年)のランニング満塁本塁打などで12得点。12-0で磐田農を5回コールドで下した。

 静岡の2年ぶり8強を決めたのは1年生の9番板倉健人二塁手だ。5回2死満塁で外角直球を振り抜くと、打球は右翼の頭上を越えた。板倉は「無我夢中でした」と、一気に本塁を陥れた。高校初本塁打がランニング満塁弾となり「最高でした」と満面の笑みだ。スタンドには、昨夏4回戦で常葉菊川に敗れた静岡OBの兄享佑さん(日大1年)の姿があった。2日連続で早朝から打撃の助言を受けた成果を、大事な場面で発揮した。「役立ちました」と言う弟に、兄は「去年は島田球場で負けて一生来ないと思っていたけど来て良かった。甲子園に行ってほしい」とエールを送った。