<全国高校野球選手権:九州学院8-7鹿児島実>◇16日◇3回戦

 九州学院(熊本)が鹿児島実との九州対決を延長10回の末に制し、1963年(昭38)以来、47年ぶりの夏8強入りを決めた。9回裏に3点差を追いつかれたが、10回表に9番下田勇斗左翼手(2年)が左翼線に適時打を放って決着をつけた。危機一髪の大激闘を制した坂井宏安監督(53)は「9回の守りの前に『お前らが取った点だから、好きなように使え』と言ったら、本当に好きなように使って3点とられました」と笑う。「あの鹿児島実さんに追い詰められながら、9回は同点で切り抜けた。本当に強くなりました」と興奮気味に話していた。