プロ野球独立リーグ、ルートインBCリーグ福島ホープスの初代監督を務めた岩村明憲選手兼任監督(36)が、球団代表の職も兼ねて、2年目も続投する方向であることが8日、分かった。代表になれば、選手獲得などあらゆる決定権も持つことになる。リーグ側に承認されれば、来月初めにも正式発表される見込み。

 岩村監督は、08年デビルレイズ(現レイズ)の初のリーグ優勝に貢献するなど日米5球団で内野手として活躍。ヤクルトを自由契約となった昨年11月、福島ホープスの初代監督に就任した。今季、選手としての出場は73戦中10戦のみで18打数10安打7打点1本塁打。指揮官として、選手育成に重きを置き、若手を根気強く使い続けた。前期は8勝25敗4分けで東地区最下位に落ち込んだが、後期は20勝13敗3分けで優勝。参入1年目ながらプレーオフであるチャンピオンシップに駒を進めた。

 岩村監督はかねて「ホープスが根付くまでここでやろうと思っている」と話しており、今季終了後も福島県内で講演会を行うなど熱心に活動を続ける。監督、選手、代表の「3足のわらじ」を履き、2年目の福島ホープスをけん引する。