ソフトバンク工藤公康監督(52)が執念の継投で勝利をもぎ取った。同点で迎えた5回1死二、三塁の場面で先発武田翔太投手(22)から千賀滉大投手(22)にスイッチ。150キロを超える速球とフォークでデスパイネ、クルーズから連続三振を奪い、無失点で切り抜けた。「シーズン中ならそのまま投げさせたが、リリーフ陣を多めに入れている。防げる所は防ごうと思った」。短期決戦モードの采配で、最大のピンチを乗り越えた。

 アドバンテージを含めて2勝となりCS突破に大きく前進。「負けることは考えず、強い気持ちで臨むことが何よりも大事だ。アドバンテージがあると思って、やってはいけない。これはCSの間、言い続けたい」。ひと息つけば、ロッテの逆襲が待っている。一気に日本シリーズ進出を決めることを心に誓った。