巨人が貯金をすべて吐き出した。ヤクルトの継投の前に、9安打を放ちながらもあと1本が出ず、0-7で負けた前日17日に続く完封負け。11年6月に日本ハムに食らって以来の、2試合連続となる東京ドームでの無得点負けを喫した。高橋監督は「点が取れなかったのがすべてかなと思います」と2連敗で勝率が5割に戻った現実を直視した。

 攻め手がかみ合わない。8回まで毎回走者を出しながらも本塁が遠く、9安打9残塁。8回1死でマギーがこの日4安打目の中前打で出塁すると、代走に俊足重信を起用。同点の機運が高まったが、二盗を試みて失敗。ベンチには切り札・亀井に、休養で先発を外れた主砲阿部が控えていた。だが代打で名前がコールされることはなく、そのまま打席に入った中井は重信の盗塁死後に凡退。指揮官は「(重信は)勝負をかけていいタイミングだった。なかなかつながらなかったからこういう形になった」と唇をかんだ。

 安打を放ったのは立岡、マギー、長野のみで他は無安打。首位阪神が敗れ、ゲーム差5・5は変わらないが、これ以上離されないためには打線のつながりは必要不可欠だ。【浜本卓也】