ソフトバンクは交流戦V王手から、一気に頂点の座を射止めることはできなかった。勝てば交流戦史上初の3年連続、7度目となる勝率1位が決まる一戦だったが、同点の8回に、3連投となった岩崎が、前日3打席連続本塁打を放っている丸に決勝弾となる中越えソロを被弾。真ん中に甘く入った直球をとらえられ「失投です。(先発の)松本(裕)とチームに申し訳ない…」とうつむいた。

 だが、広島に交流戦V逆王手をかけられても、工藤監督の顔に悲壮感はなかった。「直球を投げない投手、失投のない投手はいない。(丸に)うまく打たれた」とサバサバ。ここまでチーム最多33試合に登板してきた岩崎をかばった。

 交流戦最終戦となる今日18日は、リリーフ陣を惜しみなく投入し、総力戦で栄冠をつかみにいく。岩崎も状態に問題がなければ4連投させる。指揮官は「一番大事なのは勝ち越しを続けていくこと」と、有終の白星奪取に力を込めた。