今秋のドラフト候補、奈良学園大・村上海斗外野手(4年=北照)が22日、志望進路を「プロ1本」と明言した。23日に行われる関西オールスター5リーグ対抗戦(わかさ京都)に出場する。

 右の大砲は「1年生の頃から、プロに行きたいとずっと言っていた」と社会人6社からのオファーを断ったという。大学で投手から転向した自身と重ね「元ピッチャーで走攻守そろっている」と阪神糸井に憧れる。189センチ、89キロ。足のサイズは30センチで、打撃用手袋は特注サイズを使用するなどスケールも大きい。

 憧れの阪神糸井のように、強靱(きょうじん)な体を持つ。今年3月の沖縄キャンプ中「バキッ」という音が響いた。ダッシュ中に右足首をひねった村上はその場で動けず、救急車で運ばれた。あまりの音に周囲は「骨折」「全治2カ月」を覚悟した。診断は足首の捻挫。骨も靱帯(じんたい)も異常なく、4月中旬のリーグ戦第2節で復帰した。復帰後は2本塁打を放つなど、指名打者としてベストナインを獲得。村上は「骨は強いんです。剥離骨折はあるけど、今まで骨折したことはないです」と笑った。

 もともと上背はあったものの、入学時の体重は70キロ代だった。白米と鳥肉中心の食事で現在の体に。「プロテインを牛乳で飲むと吸収が遅くなるから、寝る前は牛乳で」など今も自身で調べながら、体を作る。

 「今は外野に上がれば(スタンドに)入るかなと思います」とずっと夢見ていたプロへ、アピールを続ける。