西武森慎二投手コーチ(享年42)が多臓器不全で28日に急死。一夜明けた29日、関係者は悲しみに暮れた。

 西武時代の教え子の訃報に、中日森繁和監督(62)は悲痛な面持ちだった。森慎二さんのプロ入り時の1軍投手コーチで、16日からの3連戦ではナゴヤドームであいさつを受けていた。

 「42歳だろ。岩瀬と同じ。俺の背番号(11番)を付けて、同じ『S・MORI』で、抑えもやらせた。同じ釜の飯を食い、優勝争いもした。交流戦のときに会ったのが最後。頑張りますと話していたのに。そう言われちゃうとショックで、まだピンとこない。寂しい限り」と唇をかんだ。

 森監督は79年から88年の引退まで西武一筋で、先発や抑えとして活躍。89年から99年までコーチを務めた。「西武の連中は(今季)優勝はもちろん、CSとかに出て、あいつの分も辻がやってくれたらうれしいけどな」。昨年まで中日のコーチだった辻監督を思いやり、知り合いも多い古巣にエールを送った。