阪神が1日、新外国人ジェイソン・ロジャース内野手(29=パイレーツ3A)と契約合意に達したことを発表した。背番号は未定で、7月上旬に来日する予定。高野球団本部長は「(デビューは)オールスター以降になる」と見通しを話した。出場までの手続きをすませた後、早ければ17日からの広島戦(甲子園)でタテジマデビューを果たす。

 待望の新助っ人だ。オフに獲得したキャンベルが結果を残せず、2軍調整中。若手が思うように伸びず、打線は低迷。8連敗で苦境に立たされた。貧打解消の切り札に指名されたのが、ロジャースだ。今季は3Aで69試合に出場。主に4番を任され、打率2割8分9厘、9本塁打、34打点を記録した。金本監督は「デスパイネのような体形」と話しており、185センチ、117キロの巨漢だ。同球団本部長は「タイプとしては中、長距離ヒッター。超ホームランバッターではないが、日本では打てる能力はあると思う」と長打力に期待する。

 この日、ルーキー大山が5番に座ったように、右打者で主軸を託せる選手が少ない。4、5番候補のロジャース合流が今から待ち遠しい。

 ◆ジェイソン・ロジャース 1988年3月13日生まれ。米ジョージア州出身。コロンバス州立大から10年ドラフト32巡目でブルワーズに入団した内野手。14年9月2日のカブス戦で大リーグデビューし、初ヒットを記録。15年オフにトレードでパイレーツに移籍。メジャー通算117試合、打率2割5分8厘、4本塁打、18打点。メジャーで最も多く経験している守備位置は一塁で、三塁手や左翼手の経験もある。右投げ右打ち。