西武の元投手コーチで、6月28日に多臓器不全のため亡くなった森慎二氏(享年42)の告別式が4日、西東京市の斎場で営まれた。辻発彦監督(58)をはじめ1軍のコーチ、スタッフ、選手全員が参列。約300人が弔問に訪れ、早すぎる別れを惜しんだ。

 森氏の急逝後、初の白星となった3日日本ハム戦(東京ドーム)のウイニングボールが棺(ひつぎ)に納められ、同戦の7回に中村が放ったホームランボールは遺族に手渡された。辻監督は「穏やかな顔だった。これからもずっと一緒に戦ってくれると思う」としのんだ。

 勝利試合の後は、ブルペン担当の森氏と最後に握手を交わすことが慣例になっていた。6月24日ソフトバンク戦が最後となったが「勝利するごとに思い出すと思う。数多く心の中で握手して、いい報告ができれば。全員が慎二とともに優勝を目指して頑張ります」と決意を新たにした。この日も勝利をささげ、試合後は「みんながそれぞれ気持ちを持って戦っている。いい1勝でした」と選手の頑張りをたたえた。