オリックスが優良助っ人流出防止に着手した。4番に座るステフェン・ロメロ外野手(28)に対し、複数年契約も視野に入れて残留交渉を行っていることが14日、分かった。球団関係者は「何としても残ってもらわないと困る」と複数年の切り札を持ち、交渉成立を目指す。

 ロメロは4月25日に左膝大腿(だいたい)骨骨挫傷で出場選手登録を抹消され、5月30日に昇格。約1カ月間戦列を離れながら、ここまでチームトップの38打点、本塁打も同2位の16本をマークする。ロメロ不在の5月は球団ワーストタイの月間19敗を喫するなど、影響力は歴然だ。

 ロメロ不在時に緊急補強したクリス・マレーロ外野手(29)も、24試合で15打点、6本塁打と安定。ロメロばりの対応力をみせ球団は「途中から来てよく頑張っている」と及第点。近日中に残留交渉を開始する。