ロッテが2連勝を果たした。

 先発唐川が3回2死で危険球により退場したが、緊急登板の東條が後続を断った。結果的に、6投手が無失点でつないだ。

 打線は6回1死三塁で、伊志嶺が先制の左前適時打。7回2死満塁では、代打福浦が走者一掃の3点適時二塁打を放ち突き放した。

 伊東勤監督(54)は、選手の気持ちが出たプレーを喜んだ。6回先頭で中村が左中間に飛ばした。左翼T-岡田が捕球。微妙なタイミングだったが、中村は一気に二塁を狙い、最後は頭から滑り込んだ。ベンチは大盛り上がり。この二塁打が先制点につながった。

 中村は直前6回表の守りで失策を犯し、ピンチを招いていた。「ミスしないのが一番だけど、ミスしたものは戻らない。なんとか取り返そうと思って、打席に立ちました」と振り返った。ヘッドスライディングに気迫が表れていた。

 伊東監督は「(中村は気持ちが)表に出ない選手だけど、そうも言ってられない。表に出るぐらい、気迫あるプレーをして欲しい。エラーした悔しさを、次の打席で晴らしてくれた。そういう前向きな姿勢が必要。他の選手にも同じことが言える。気持ちがあっても、結果が出ないことはある。継続が大事。勇気を持って、残り試合、少しでも、どんどんアピールして欲しい」と、選手のさらなる奮起を期待していた。