日本ハム栗山英樹監督(56)が就任7年目となる来季も続投することが20日、分かった。連覇を狙った今季は32勝53敗の5位と低迷。だが球団内では過去5年で2度のリーグ優勝、Aクラス4度の実績と手腕を高く評価しており、続投要請する方針が固まった。シーズン終了後にも正式要請する見込み。

 今季は主力のケガが相次いだ。投打の大黒柱である大谷は昨秋に負った右足首痛に加え、4月には左太もも裏に肉離れを発症。打率4割を超えていた近藤も腰部椎間板ヘルニアで今季中の復帰は絶望的で、中田、中島、大田らも、負傷して1軍登録を抹消された期間がある。

 また新外国人だったエスコバーは、14試合に登板し防御率5・64と期待された成績を残せず、6月末に緊急補強したドレイクも9試合で打率1割2分1厘、本塁打なしと苦しんでいる。球団幹部は「(栗山監督に対し)こちらがごめんなさいという感じ」と話し、今季の低迷だけで信頼が変わることは「ない」としている。

 就任以来、チームは着実に世代交代を進めてきた。若手の芽を伸ばしながらチームを底上げし、適材適所で登用。今後の球団強化を託していく上で、絶対的な人材として、栗山監督の信頼は揺るぎなかった。