ロッテ伊東勤監督(54)が9回、審判のジャッジに抗議した。

 4-3で大谷が登板。四球と安打で無死一、二塁を招いた。ここで、西武岡田が初球で犠打を試みた。バントの打球に一塁の大嶺翔が猛ダッシュ。三塁封殺を狙った。ベースカバーには、三塁の中村が入った。捕球し、いったんはアウトの判定。だが、ベースから中村の足が離れていたとして、すぐにセーフに覆った。

 伊東監督が抗議したが、セーフのままだった。無死満塁で再開。そこから犠飛2本を打たれ、逆転負けした。

 試合後、同監督は「(審判団もアウトの)コールをしたのは認めた。じゃあ、アウトじゃないか。(二塁から三塁に滑り込んだ)走者がこう(アピールを)やって、ジャッジが変わった。後味が悪いです。勉強してもらいたい」と不満を隠さなかった。

 一方、責任審判の西本審判は「当該審判(三塁の村山審判)は『足が離れていたので、覆すしかなかった』と言っている」と説明。走者のアピールを受けてのジャッジ変更ではなく、審判自身の判断であると強調した。

 なお、岡田への初球は、犠打警戒で「外せ」のサインが出ていた。だが、大谷は外せず、バントをさせてしまった。そのため、中村の三塁ベースカバーが遅れてしまった。