中日が粘りを見せて延長12回引き分けに持ち込んだ。

 大野が8回に2点を勝ち越され、最後の攻撃も2死走者なし。がけっぷちで突破口を放ったのはベテラン荒木だった。代打で登場し、二塁内野安打。続く京田も左前に運んで一、二塁。代打遠藤が初球のツーシームを中前にはじき返すと、まず荒木が生還。中堅桑原からの三塁返球がそれる間に、一塁走者の京田もホームインした。

 遠藤は「前の打者が僕までつないでくれた。僕も何としても後ろにつなぐという気持ちで打ちました」と振り返った。攻撃陣は2度の2点ビハインドを取られた直後に取り返した。

 8回4失点の大野のあとを継いだ救援陣も踏ん張った。9回を岩瀬が抑えると、又吉、伊藤、田島とそれぞれ1回を3人ずつで退けた。森監督も「負けなくてよかった」と評価した。