オリックスは3日、奥浪鏡内野手(21)に対して契約解除を通達したと発表した。奥浪は5月22日、大阪市内でスピード違反による免許停止処分期間中ながら車を運転し、2人乗りバイクに接触する人身事故を発生。球団は免停の報告義務を怠り、なおかつ事故を起こしたことを重く見て、同選手に無期限の謹慎処分を通告していた。

 長村裕之球団本部長はこの日午前、大阪市内のファーム施設で本人に契約解除を通告。午後の発表後の会見では、今季終了後に戦力外通告する方針だったことを明かした。シーズン中の契約解除となった理由として「本人と何度か話し合い、地元の広島で、次の人生に向けた準備を1日も早くしたいということだったので」と説明した。

 4年目の奥浪は、昨年1軍デビューし、大砲候補として期待されていた。長村球団本部長は、「残念な別れ方というか、結果になってしまった。今回の件を糧にして、次の人生に向けて頑張ってもらいたい」と話した。奥浪が野球を続けたい意思を持っているかは「こちら(球団)から伝えるべきことではない」とした。

 ◆奥浪鏡(おくなみ・きょう)1995年(平7)8月29日、広島県生まれ。創志学園(岡山)から13年ドラフト6位でオリックス入団。昨季1軍デビューし15試合出場。打率2割6分5厘、1打点。今季1軍出場なし。176センチ、100キロ。右投げ右打ち。