阪神の新外国人ロジャースが攻守で躍動した。

 来日当初に比べて、体のキレは格段にアップ。流れを引き寄せたのは7回だ。内角高め147キロ速球をパワーではじき返すと、ライナーで右翼線最深部まで飛んでいった。二塁打で出塁し、中谷の2ランを呼び込んだ。7月21日に2本塁打したブキャナンを再び攻略。「積極的に塁に出ることを意識して打席に入った。最後は高くいった分、それなりのスイングでとらえられたね」と振り返った。打率も3割台を維持し、際どい球も見送る。4番として欠かせぬ存在になりつつある。特筆すべきは守備だ。2回1死後、リベロの一塁右への強烈なゴロをダイビングキャッチ。初の京セラドーム大阪だが、手堅く守って先発メッセンジャーをもり立てた。前日3日広島戦でもベースをかすめたゴロを捕るなど機敏な動きが目立つ。「まだまだ慣れるべきことは多くある。バットで貢献できないときは守備で何とか」。助っ人のエンジンが全開になってきた。