今季で引退するロッテ井口資仁内野手(42)が「4番DH」で先発出場した。

 いったん出場選手登録を外れるため、プロデビューした福岡で、かつての古巣相手では最後となる試合に臨んだ。

 相手先発は、03年からダイエーで2年間、一緒にプレーした和田。2回の第1打席は左前打。「1本出て、ホッとしました」。4回の第2打席は空振り三振。和田の通算1500奪三振に当たった。最後は、6回に中飛。9回にも打席は回ってきたが、自ら引いて、代打を送られた。

 「(和田は)一緒にプレーした仲間。頼もしかった。プロをスタートした地。成長させてもらった場所。アドレナリンが出過ぎて気持ち悪かったですけど、最後に勝負できて良かったです」と、満足そうに話した。

 試合後は、左翼席のロッテファンに続き、右翼席のソフトバンクファンのもとにも駆け寄り、声援に感謝した。ソフトバンク工藤監督、和田からは花束を贈られた。

 引退試合である9月24日の日本ハム戦(ZOZOマリン)に合わせ、再登録される。