巨人が3カ月ぶりのAクラス浮上に失敗した。カード3連勝を狙った3位DeNA戦。マイコラスを中4日で今季初投入し、期待通りに7回まで11奪三振で無失点に封じた。だが打線が応えられない。4度の無死一塁で1度も得点圏に走者を送れない。犠打失敗が3度。不振の坂本勇も7回無死一塁で犠打を試みるも決まらず、強行で三直と運もない。9回1死二、三塁と守護神山崎康にしがみついたが、坂本勇、阿部が凡退で振り切られた。

 高橋監督は拙攻も「向こうも簡単にはやらせない。こちらも守っていれば同じ立場。お互いに決め手がなかなかなかった」と冷静に話した。7月末に最大7ゲーム差あったDeNAを一気に追い越すチャンスも再び1・5ゲーム差に戻った。「追いかける方なので勝たなくちゃいけない。でも、これでチャンスがなくなったわけではない。チャンスはまだまだある。また来週です」。DeNA戦の連勝は7で止まったが、仕切り直しで背中を捉える。