両足アキレス腱(けん)痛で離脱中のソフトバンク川崎宗則内野手(36)が、ポストシーズン復帰も視野に打撃改良中だ。

 今季は開幕直後に古巣へ戻ったが、打撃スタイルは体への負担が大きいメジャー流のフルスイングだった。「あの打ち方じゃ体が持たない。ガソリンが切れた。ヘッドが利くように打ち方を変えている。日本は攻め方も違うしね」。7月24日に出場選手登録を抹消され、リハビリしてきた。

 ファーム施設の筑後。1人打ち込むロングティーでは、体全体をひねるような以前のスイングとは違い、バットのヘッドを利かせ、力みのないスイングでライナーの打球を飛ばしていた。ただ「復帰時期は考えない」と、今は着実に状態を上げることに集中している。

 二塁手は激戦区。体調が戻れば即1軍とはいかない事情もある。だが、短期決戦は勢いも重要だ。川崎の明るさと豊富な経験が加われば、日本一奪回へ大きな力になることは間違いない。