連覇週間じゃ~! 優勝へのマジックを5としている広島は先発投手陣が11日、マツダスタジアムで投手練習を行った。今日12日からDeNA3連戦(マツダスタジアム)。9月に入って1日から9連勝中と勢いはすさまじい。初戦に先発する野村祐輔投手(28)はラストスパートの投球を誓った。

 9連勝中で優勝へのマジックは5だ。37年ぶりの連覇へカウントダウンが始まっている。15日は試合がないが、今日12日からのDeNA3連戦、16日からのヤクルト2連戦はいずれもマツダスタジアムで開催される。マツダスタジアムでの胴上げとなれば、もちろん球団史上初。地元での胴上げも旧広島市民球場での91年以来となる。

 連覇ウイークへ向け、先発陣は気合を入れる。今日12日に先発する野村は「一気に5は減らないので1戦、1戦しっかり勝っていきたい」としながらも「出来ることならマツダでという気持ちはチームみんなあると思う。今週、明日からしっかり頑張っていきたい」と汗をぬぐった。

 チームは9連勝中と勢いに乗っている。好調な野手陣が先発陣の失点をカバー。中継ぎ陣の奮闘もあり、ここまで81勝のうち39勝が逆転勝ちだ。野村も「最少失点でいけば、逆転してくれる。ビッグイニングだけは与えないようにしたい」と信頼は厚い。マジックを1つでも減らして、バトンを渡したい思いだ。

 2戦目の中村祐は胴上げの輪に加わることをモチベーションにしてきた。昨季は2軍の廿日市市・大野寮で1人、テレビで胴上げを見た。「うれしさはなかった。悔しさしかなかった」と表情を崩さない。「マジックは僕にはあまり関係ない。僕はそういう立場ではないし、何より結果を残さないといけない」と意気込んだ。

 現時点での最短優勝日となる14日に登板するジョンソンは、ルーティンを崩さずノーコメントを貫いた。好不調の波が激しい左腕に畝投手コーチは「テンポよくアウトをとるのが一番」と期待した。歓喜の瞬間へ、投手陣の熱いリレーが行われる。【池本泰尚】