今オフにポスティングシステムを利用してメジャー挑戦する意思を固めている日本ハム大谷翔平投手(23)が、今日4日オリックス戦(札幌ドーム)で、マウンドに上がる。“特別な日”を目前に、大谷ははっきりと意気込みを口にした。「今シーズン最後なので、ホーム最後をしっかり抑えて勝てるようにやりたいなと思います。やれることをやりたい」。プロ5年間の集大成。渡米前ラスト登板へ、気持ちを高ぶらせた。

 「二刀流」の集大成として、栗山監督は当日の状態次第で、打席に立たせることも検討している。投手としては今季まだ5試合目のマウンド。大谷は「そんなにゲームに慣れていない」と実戦不足は自覚しているが、全身全霊をかけて取り組んできた「二刀流」として、本拠地ファンへ最後の勇姿を見せる準備は進めている。9日のシーズン最終戦(対楽天、Koboパーク宮城)で打者出場する見込みだが、160キロを超える剛速球は国内で見納めとなる。

 投手としての初球先頭打者本塁打など、数々の劇的シナリオを描いてきた。最後に大谷は、どんな夢を見せてくれるのだろう。【本間翼】