西武の正遊撃手に定着した源田壮亮内野手(24)が、盗塁王をかけて今季最終戦となる5日の日本ハム戦に臨む。ここまで全試合にフルイニング出場し、3日の楽天戦で長嶋茂雄(巨人)の新人記録を超えるシーズン154安打をマークしたドラフト3位。現在37盗塁のリーグ2位で、トップの日本ハム西川に2差。西武は残り1試合だが、追い付き、追い越すチャンスも十分にある。「塁に出て、走れる状況ならば走りたい」と意気込んだ。

 記録ずくめの1年目を締めくくる。2リーグ制以降、新人で全試合フルイニング出場を果たせば史上4人目で、盗塁王なら01年の赤星(阪神、39個)以来2人目。確実視される新人王と盗塁王のダブル受賞も、赤星に次ぐ2人目だ。「野球って、こんなにキツいんだと思いました。緊張の中いい経験をさせてもらっている。『良かった』で終わらず、今後に生かさないと」。必死を貫きチームのAクラス入りに貢献し、大きなチャンスに手をかけた。

 辻監督からは「走っちゃえよ!」とハッパをかけられた源田。「初対戦なので、映像を見たりして研究します」と日本ハムの予告先発・吉田にロックオンした。【宮下敬至】