ヤクルトは5日、前監督の小川淳司シニアディレクター(60、SD)の監督復帰を発表し、都内の球団事務所で監督就任会見を開いた。今季限りで真中監督が退任しており、4年ぶりの監督再登板となった。契約期間は2年、背番号は80に決まった。

 会見では「来シーズンより、監督として指揮を執らせていただくことになりました。よろしくお願いいたします」とあいさつ。来季に向けて「何とか立て直さないといけない。経験したことを出して、チーム力アップにつなげていきたい」と話した。

 衣笠剛球団社長兼オーナー代行(68)は「今年ヤクルトスワローズはけが人が多く、主力が長期、短期離脱しました。層が薄いというのが如実に出てきた。チーム力が低いというのを確認しました。来年優勝を狙うチームにはいたっていない。チーム力をつけてもらえる人選をしたら、シニアディレクターとして、今のチームの全てを知っているのは小川シニアディレクター。優勝を言うよりもチーム力の強化、底上げをお願いし、了承していただきました。1年目もチーム力の強化、2年目もチーム力の強化。優勝を狙えるチーム作りとお願いしました。12月の末まではシニアディレクターとしての業務をお願いしました」と再登板の理由を説明。契約1年目から優勝争いは求めず、土台をあらためて作り、今季球団最悪を更新する年間96敗を喫したチームの再建を託した。

 小川SDは10年途中から1軍監督代行を務め、11年から監督に正式就任し、4年間指揮を執った。15年からSDとなり、チーム編成を手がかけていた。