日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が6日、東京都内で行われ、契約更改交渉での提示内容の事前通知について、球団側が交渉日の前日までに来季の年俸額を口頭で通知することで基本合意した。

 年俸が高額になる選手や新人選手、初めて1軍登録された選手には従来通り査定内容の説明を事前に行うため、全選手が交渉の前に金額を知ることが可能になる。

 事務折衝には選手会の嶋基宏会長(楽天)をはじめ、大野奨太捕手(日本ハム)、炭谷銀仁朗捕手(西武)角中勝也外野手(ロッテ)ら現役選手が参加して現状を訴えた。嶋会長は「100パーセント満足できるものではないが、昨年の契約更改よりはいいものになる。少しずつ前進している」と話した。