中大が国学院大に勝ち、1勝1敗とし、最下位決定は次週に持ち込まれた。

 チーム最下位のピンチを、ドラフト上位指名候補の鍬原拓也投手(4年=北陸)が救った。中継ぎの花城凪都投手(4年=興南)が首を痛め、7回2死、二三塁から、急きょマウンドへ。自信のストレートを中心に真っ向勝負。「気持ちが入りすぎて」と暴投で1点献上するも、同点は許さなかった。

 今シーズンのテーマの1つに、「ランナーを背負ってからのピッチング」を掲げていた。「今日は、この場を抑えて楽しもう」と、気持ちを切り替え、ストレートで勝負。「今までは自分のストライクが入るかなとか考えていた。今日はバッターと勝負できた」と、成長を実感した。

 26日にはドラフトが待っている。「まだ、全然実感がありません。本当に行けるのかなと、不安がある。それを考えると緊張してしまうので、今は目の前の試合を一生懸命やるだけ。でも、プロに行けたら高いレベルの投手を見て、もっとストレートを磨きたいと思います」と、抱負を語った。

 清水達也監督(53)は「(鍬原は)エースですから。最後は信じていました」と熱いまなざしを送った。