ミスターが躍動した。巨人長嶋茂雄終身名誉監督(81)が4日、故郷の千葉・佐倉市での長嶋茂雄記念岩名球場で野球教室を開催。

 地元の少年野球チームや、東日本大震災の東北支援の一環として岩手・宮古市の少年野球チームを初招待し、約500人の参加者を前に、前DeNA監督の中畑清氏、篠塚和典氏、西本聖氏らOBとともに指導した。

 また始球式では珍しく右手をポケットから出してスイングした。子供たちとのエキシビションマッチの始球式で定岡正二氏と対戦。04年に脳梗塞で倒れて以降、公の場ではまひの残る右手はポケットに入れることが多いが、右手を出して打席に立った。初球は後方へのファウルで2球目にライナー性の当たりをショートへ運んだ。「やっぱり当たれば気持ちいい」とご機嫌だった。