広島育成2位の大曲工・藤井黎來(れいら)投手(18)が7日、秋田・大仙市内で仮契約を結び、広島OBで、現在はMLBのドジャースで活躍する前田健太投手(29)を目標に掲げた。

 「前田さんのようにまっすぐに力があって、変化球もすばらしい選手になれたらいいと思っています」。自身は182センチ、86キロの体格から最速145キロの直球と決め球フォークが武器。高2夏には甲子園に出場し、花咲徳栄相手に好投した。今夏の県大会では3回戦の大曲農戦で無安打無得点をマーク。大曲工から初のプロ入りに「秋田県を代表する投手になって、少年野球をやっている子どもたちに夢を与えたい」と、故郷の期待を背負い、まずは支配下登録を目指す。

 今後は来年1月6日に入寮し、同15日から合同自主トレに臨む。会見に同席した近藤芳久スカウトからは、下半身強化のためのランニングと、毎日のキャッチボールを命じられ「人一倍走りたい」と意気込んだ。支度金は300万円、年俸240万円(金額は推定)。