日本ハム大谷翔平投手(23)が7日、今オフにポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指すことを表明した。10月に手術した右足首のリハビリを行う千葉・鎌ケ谷で、代理人としてCAAスポーツのネズ・バレロ氏と契約したことも認めた。今後は日米間で改定交渉中の同システムの動向を見守りつつ、球団との話し合いは代理人に任せる考え。投打「二刀流」で5年間プレーし、成長させてくれた日本ハムには感謝の意を示した。

 ◆新ポスティングシステムの現状 日本野球機構(NPB)と米大リーグ機構(MLB)で5月から協議中。同システムの申請期間は11月1日からだが、改定交渉は同日までに合意に至らず、申請開始は新制度締結後に持ち越されている。従来の制度では大リーグ球団が日本球団に支払う譲渡金の上限額は2000万ドル(約22億円)に定められていたが、新制度では、MLB側から「契約金と総年俸、出来高払いを含めた総額の15%」など契約総額によって譲渡金が変動する案が提示されている。25歳以下の大谷が大リーグ球団と交わす契約は、昨年12月に締結された大リーグの新労使協定により、年俸総額が低く抑えられるため、今オフのポスティングシステムでは特例措置も検討。新制度が合意に至っても、適用は来シーズン以降になり、今オフは上限額2000万ドルが採用される可能性もある。