日本ハムからドラフト6位で指名された東北学院大・鈴木遼太郎投手(21)が9日、仙台市内の同大学のキャンパスで球団と契約交渉を行い、契約金2500万円、年俸750万円(金額はいずれも推定)で仮契約を結んだ。背番号は未定。「実感がとても湧いてきた。自覚を持って行動しないといけない。栗山監督の期待に応えたい」と気を引き締めた。

 183センチ、83キロの恵まれた体格から、右上手で最速150キロの直球を投げ込む。フォークなどの変化球も切れ味が抜群。2年秋から仙台6大学リーグ39戦登板で通算18勝11敗の防御率1・76。大学最後のシーズンは、東北福祉大を完封するなど5勝1敗で終えた。「持ち味のコントロールの精度をこれまで以上に高めたい。いち早く1軍に上がって活躍できるようにしたい」と夢舞台でも活躍を目指す。

 宮城・石巻市出身。昨夜、母親から市役所に自身の応援幕が掲げられていると伝え聞いた。「震災を受けて(石巻は)悪い意味で注目を浴びたが、自分の活躍で石巻をメディアにたくさん出したい。勇気を与えられるようにしたい」と誓った。