ロッテ井口監督が“公約”を達成した。台湾との親善試合に3連勝。最終日も13安打9得点と打ちまくった。3試合で計31安打21得点。「結果もそうだけど、秋キャンプからやってきたことができた。走塁も、ワンヒットで先先と」。今季最下位の一因は攻撃力不足にあった。目指している足を絡めた攻撃が形となり、手応えを得た。投手陣についても「直球のキレが戻っている」と目を細めた。

 最後まで勝ちにこだわった。2連勝で迎えたが、スタメンは前日までと同じ主力中心。まだ出場していなかった若手もいたが、試合前には「もしかしたら出ないかもしれない」と展開次第を強調。結果的には、大量リードしたこともあって、この日で遠征に参加した全選手26人を使ったが「勝ち癖をつける」という目的も果たした。走攻守、来季につながる3試合だった。【古川真弥】