日本ハムからドラフト1位指名を受けた早実・清宮幸太郎内野手(18)が16日、都内で契約交渉を行い、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円の最高条件で仮契約を終え、会見を行った。

 午後5時6分、会場に姿を現した清宮は、約20台のカメラのフラッシュを浴びながら、笑みを浮かべて登壇した。金びょうぶの前に設置された席に腰を下ろすと、やや緊張の面持ちを浮かべながら代表質問を受けた。「趣のある場所で、緊張感のある中、1社会人としての1つのステップアップが出来たと思います」と仮契約を終えた率直な印象を語った。

 球団の評価については「自分がどれくらいかよく分からない。でも、ドラフト1位で指名していただいた自体で、1番いい評価をいただいてありがたいと思う」と語った。

 今月8日には2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で施設見学にも参加した。「(日本ハムは)育成であったりスカウティングであったり力を入れているのが、施設見学しながら分かった。楽に身をおける」と球団への全幅の信頼を口にした。

 高校歴代最多となる111本塁打を放った清宮は、10月26日のドラフト会議では高校生で史上最多タイとなる7球団の1位競合の末、日本ハムが交渉権を得ていた。清宮はドラフト指名後の会見で「今まで以上に成長できる環境に入れる。いいチームだなっていうイメージがあるのでうれしいです」と話しており、栗山英樹監督についても、メジャー挑戦を表明した大谷翔平投手の二刀流を容認し、育成したこともあり「采配もサプライズが多いなと。枠にとらわれないのがすごく好き。いい監督に巡り合えた」と喜んでいた。その上で「自分は本当にメジャーリーグでやりたいと思っている。まだ何も残していないが、夢は夢としてある。そこに向かって、着実に目の前のことをやっていきたい」と大リーグ挑戦の夢も語っていた。(金額は推定)