来季こそ頼みます! 阪神坂井信也オーナー(69=電鉄本社相談役)が22日、大阪市内のホテルで行われた球団納会で、来季優勝へ大きな期待を寄せた。「首位広島とは10ゲームという大差がついたシーズンでもあった。ただ、その差は決してゲーム差ほどたくさん開いているという風には、私は思っておりません」。冒頭のあいさつで希望を口にした。

 そう考える出来事があった。20日に東京都内で行われたNPBアワーズで、坂井オーナーはセ・リーグ王者の広島緒方孝市監督(48)と話す機会があった。「多少お世辞もあるか分からんけど『非常に僅差ですよ。非常にこわいチーム』やと」。敵将から送られた言葉に手応えを感じ、「信じて、その差をなるべく埋めるようにやらないかんなと。私もそんなに、むちゃくちゃ差があると思っていない」と選手の奮起を期待した。

 4位から2位に順位を上げた金本阪神への期待は高まる一方だ。坂井オーナーは「33年間日本一を達成しておりませんし、セ・リーグ優勝も13年間やっておりませんので、ぜひとも来シーズンは優勝、日本一を目指して頑張っていただきたい」とゲキも飛ばした。虎の総帥として、悲願の優勝と日本一を切に願っていた。