中日加藤は、プライドを捨てて1学年後輩のオリックス吉田正から打撃の極意を聞き出す。28日、自主トレに励んだナゴヤ球場で「(青学大の)後輩ですけど、プライドを捨てて聞いていきたい。僕はずっとファームにいて、吉田の結果は気になる。負けたくないという気持ちはある」と教えを仰ぎ、4年目の飛躍につなげたいとした。

 年末に吉田正と都内の青学大グラウンドを訪れ、監督に復帰する河原井氏にあいさつする予定。そこで吉田正を質問攻めにする。加藤は「自分から聞くのは苦手。でも3年間成長がなかった」と引っ込み思案からイメチェン中。秋季キャンプから取り組んでいるタイミングの取り方など、2年連続2桁本塁打を放つ後輩から学ぶつもりだ。

 前日27日、入団から3年間背負ってきた背番号が、39から52に変更となることが発表になった。「心機一転という気持ちもあるが、ずっと付けてきた番号なので愛着もある。取り返すことができるように、結果を残したい」と表情を引き締めた。

 ◆加藤匠馬(かとう・たくま)1992年(平4)4月29日、三重県生まれ。小2から野球を始め中学まで軟式。三重高で3年春に甲子園出場。青学大1年秋に東都リーグに初出場。14年ドラフト5位で中日入団。プロ通算5試合に出場し、2打数0安打。175センチ、74キロ。右投げ右打ち。