12年目の覚悟を見せる。巨人坂本勇が1日、東京・大手町の球団事務所で現状維持の3億5000万円で契約を更改した。今季はWBC日本代表でもチームでも正遊撃手として奮闘したが、いずれも優勝は逃した。「来年を最高の1年にするために、僕がいい成績を出さないといけない」と決意を新たにした。

 自分だけでなく、若手にもはっぱをかける。今季は球団記録を更新する13連敗を喫するなど4位に沈んだ。4年ぶりのリーグ優勝にはチーム力の底上げが不可欠だけに「もっと聞きに来てほしいし、10年以上やらせてもらった経験も教えたい」と、若手の貪欲な姿勢は大歓迎だ。15年から第19代主将を務め、来季で4年目。主将就任以来、リーグ優勝がない。「打点、打率を気にしなくていい。いかに勝利に貢献できる成績を残せるかが大事」と気を引き締めた。(金額は推定)