阪神福留孝介外野手(40)が22日、ソフトバンクを退団し、中日の入団テストを受ける松坂大輔投手(37)の復活を期待した。神戸市内で取材に応じ「一野球ファンとして、大輔が投げている姿をもう1回見てみたい。それは本人が一番すごく思っていることだと思う」とエールを送った。

 2人は銅メダルを獲得した04年アテネ五輪や、連覇で世界一に輝いた06、09年WBCで日の丸を背負った間柄。中日時代の05年には、当時西武だった松坂と交流戦で対戦。8打席で2三振を喫するなど、ノーヒットに抑え込まれた。メジャーでの対戦はないというが、世間を魅了した剛腕に帰ってきてほしい。そしてもう1度、真剣勝負がしたい。来年1月に中日のテストを受けるかつての戦友に、熱い思いを明かした。

 老け込む気も全くない。今季は休養日を与えられながらの出場だった。「若い選手に、休んだから負けるという風には思われたくない。まだまだ勝てないと思われるようにやりたいし、そういう準備をしたい」。来年4月で41歳。ベストコンディションで松坂と再戦することも楽しみに、オフもしっかり準備する。【山川智之】