日本ハム栗山英樹監督(56)が、伝説の「ビッグユニット」にラブコールだ。2月の米アリゾナキャンプで、大リーグ・ダイヤモンドバックスでCEO補佐を務めるランディ・ジョンソン氏(54)の来訪を熱望。メジャー通算303勝をマークした技術などを若手投手陣へ注入してもらうことを期待した。

 今春の1次キャンプがアリゾナ州スコッツデールにあるダ軍施設で実施される。ジョンソン氏は、208センチの長身左腕で愛称は「ビッグユニット」。現役時代はサイ・ヤング賞5度、史上2位の通算4875奪三振など偉業を残した。栗山監督は「自分の世代は絶対に見ていた選手。今の子はオンタイムでは見ていないと思うけど、知っているはずだから」と期待は高まる。

 パドレスの施設でキャンプを行った16年には、メジャー歴代2位の通算601セーブを挙げたトレバー・ホフマン氏が来訪。パ軍GM特別補佐であることから実現した特別講義で、大谷や増井ら投手陣にチェンジアップの握り方などを伝授した。今回も同じような展開になっても不思議ではない。

 栗山監督は、15年8月にダ軍幹部として来日したジョンソン氏と初対面している。当時は大谷が先発したロッテ戦(QVCマリン)の試合前に数分間、懇談した。今回、キャンプ期間中の2月14日までに再会となれば、たっぷりとコミュニケーションを図れる。「本当に来てほしい」と、熱望する指揮官の思いが通じれば、最高級の臨時コーチとなりそうだ。【木下大輔】