阪神金本知憲監督が、楽天の星野仙一球団副会長の訃報に接し、兵庫・西宮市内の球団事務所で対応した。金本監督の一問一答は以下の通り。

 -星野氏は楽天移籍後もタイガースを気にかけた

 金本監督 チームに限らず、個人的には星野さんが(阪神を)辞められた後、僕が引退するときも、監督に就任するときも、何か一声かけてくれたり、背中を押してくれたり、本当にマメにしてくれていました。

 -選手として星野監督の胸に飛び込み、格別か

 金本監督 (広島からFA宣言時に)根気よく、執念を持って僕を説得して。本当に嫌がる自分を強引に、というほうが近いんですが、そのおかげで2回、優勝させてもらって、星野さんが来られてから、強いタイガースができあがって毎年300万人近く入るチームになって、本当にタイガースの一番いい時代を作るキッカケとなった方。

 -監督として采配を振るなかで星野さんを思い起こすことはあるのか

 金本監督 あります。細かいことでも言うべきことは言わないといけない。逆に、しっかり我慢するところは我慢しながら少々時間がかかってでも、自分のイズムを浸透させていくという信念を持たないといけないというのは、星野さんの影響はものすごく大きい。

 -金本監督のなかにも星野監督は生きている

 金本監督 少しでもいいところは生かして、常に胸の中に思いながら、戦っていきたい。