日本ハムのドラフト1位、清宮幸太郎内野手(18=早実)が23日、高校球界の「新旧怪物対決」を心待ちにした。千葉・鎌ケ谷で行われている新人合同自主トレに参加。中日入りの決まった松坂大輔投手との対戦に思いをはせた。早ければ、オープン戦初戦となる2月24日中日戦(北谷)で当たる。

 高校野球ファンにとって夢のような対決が、実現するかもしれない。千葉・鎌ケ谷で新人合同自主トレ中の清宮が、「物心がついたころには大リーグで活躍していた」という松坂との対戦に、思いをはせた。松坂の中日入りが正式決定。オープン戦初戦で対戦する可能性が浮上し「ずっとテレビで見ていた存在。不思議な感じですね。(対戦は)あまり想像できない」と、夢心地だった。

 松坂と言えば、西武、メジャーでの活躍もさることながら、高校時代の98年、甲子園での活躍が鮮烈だった。横浜(神奈川)のエースとして、春夏連覇に貢献。夏の決勝ではノーヒットノーランも達成し「怪物」と呼ばれた。高校通算111本塁打の清宮も、また「怪物」。高校球界を沸かせた2人の新旧スターの対決は、注目を浴びそうだ。

 清宮はこの日、大雪の影響で2日連続、室内練習場での調整となった。体幹トレーニングの後は、前日22日に再開したばかりのキャッチボール、ゴロ捕球で汗を流した。キャッチボールでは、前日よりも強めのボールを投げ込み「(4日ぶりに送球した)昨日は、あまり調子は良くなかったけど、今日はだいぶいい。調子が良かったので強めに投げました」と、笑顔いっぱい。右手親指の負傷で打撃練習は回避も、完全復活の日は近く「もったいない感じはするけど、いいあんばいで練習できたら。いい休養だと思っています」と、焦りはなかった。

 怪物対決も楽しみだが「それ以前に、まだ(中日とのオープン戦に)出られるかも分からないので」と、足元も見つめている。絶好の機会を逃さないよう「しっかりとメリハリをつけて、練習していきたい」と、これから始まる長いシーズンへ向けて、気を引き締めた。【中島宙恵】