キャンプインを翌日に控えた阪神金本知憲監督のコメント。

 首脳陣、選手やスタッフが一堂に会した全体ミーティングであいさつ。

 「勝つために、優勝するためにやっていくぞ!! いい時も決しておごらず、悪い時もくじけたり、あきらめたりしないで1年間、戦っていこう」。

 就任3年目の心境を問われ。

 「もちろん、両方ある。毎年同じ。去年は半々だったのが、今年は7割楽しみで、3割、いろんな不安がね。かなり、2年前よりは選手の層も上がっていると思う。さらに底上げ。今の僕のテーマです」。

 期待する選手は。

 「特に、と言われると、数名出てきます。若いところで言うと才木と小野あたり。野手は大山とか、高山は今年どれだけのモノを見せてくれるのか。中谷が、どれだけ危機感を持って頑張ってくれるか。楽しみ」。

 「去年2位と言っても、かなり不安要素はある。先発投手陣の頭数とか、失策数、得点力。ディフェンスからなのか、攻撃力からなのか、監督によって違うと思うのですが、僕は両方2つ、貪欲に底上げしたい」。

 新加入ロサリオについて。

 「打ちまくってくれることを期待しています。メジャーでも(年間)28本打ってるし、韓国は多少、日本よりレベルは落ちると思うんだけど、パワーはあると思う。何より、調子が悪い時でも何とかバットに当てて1点をもぎとる。しぶといセカンドゴロ、しぶといポテン安打を打てる。僕の目指す野球というのをね。打てないときにどうするか。執念の1点ですよ」。

 その他の一問一答は以下の通り。

 -スローガンは執念。キャンプのテーマは

 金本監督 選手個々のテーマと僕のテーマは違ったりするんですけど、僕がこのチームを預かるテーマとしては、やはり底上げ。2年前より選手の層も上がっていると思う。さらに底上げ。今の僕のテーマです。

 -ドラフト1位馬場や同3位熊谷ら期待の新人も

 金本監督 自分のペースをしっかり守って、その中で、力を発揮してほしいと思います。

 -センターラインが決まっていない

 金本監督 本来、センターラインを固めて両サイドをという形が理想ですけど、うちの場合は固定されていない。なかなか固定するだけの選手の能力、1年任せられるだけの力(のある選手)が…。その力が備わってこない場合は、調子のいい者、勝つために守れる選手、打てる選手、走れる選手を選んでいかざるを得ないのかなと。固定できれば、それが一番理想です。

 -センターラインは争い。同組で競わせる

 金本監督 自然と同組になるわね。この争いも1年コイツという選手がでてくれば、いいけどねえ。いくら打たなくても、いくらエラーしても我慢してという思わせる選手が出てくるかどうかですよ。やっぱり、コイツと決めたって打率1割8分じゃあ…。失策も…。僕ら、勝つためにやっている。育てるためにやってるわけじゃないんだから。簡単にいかないと思うけど、そういう選手が出てきてほしいのは確かですね。

 -紅白戦から競争

 金本監督 もちろん、そう。全部、点数を。2年前は浜中につけさせた。いまはだいたい分かるから。査定。2年前ね。分からないから、どの選手がどれくらいできるのか、やっていた。今年はやらないけどね。