昨季3本塁打のソフトバンク福田秀平外野手(28)が9日、フリー打撃で柵越えを連発しこの日一番、周囲を驚かせた。

 打撃投手は先発ローテを狙う中田。7球目を高い放物線で右翼スタンドに運ぶと、13球目は右翼席場外へ消える大アーチ。15球目にもスタンドイン、最後は2球連続柵越えで締めた。21スイングで5本の柵越えを放ち「しっかりと芯で打つことができました」と笑顔で振り返った。

 昨秋から取り組む「すり足打法」を進化させた。この日は「すり足だったので、タイミングが遅れてしまっていた。見極める時間がなかった」と、足を少し上げた。「今までのフォームとすり足の中間」という打法で快音を連発し「安定性が出てきた」とうなずいた。

 10日に誕生日を迎え、29歳となる。「20代最後のシーズン。区切りのいい年に」と飛躍を誓う。最後は取り囲んだ報道陣に「珍しいからでしょ。いっぱいしゃべっちゃった」と愛嬌(あいきょう)たっぷりに話し、囲み取材を締めた。【ソフトバンク担当 山本大地】