フレッシュなアラフォーの姿があった。巨人阿部慎之助内野手(38)が22日、沖縄・那覇キャンプで居残り特守に参加。高橋監督と井端内野守備走塁コーチから1時間2分にわたってノックを浴びた。高橋監督が昨年を上回る398スイングと熱を帯びる練習で、指揮官から82本の打球を受けた。

 思い切り盛り上げた。一回りほど年の離れた坂本勇、岡本、吉川尚ともに打球に食らいつく。17歳下の岡本が静かと見れば「和真、フレッシュさがない!」と鼓舞し、自ら「フレッシュ!」と叫んで捕球。井端コーチが「阿部選手、失礼します」と合図のように言うと、打球が左右に振られ始める。捕球できるか際どい球へ、お約束のようにためらわず3連続でダイブ。チーム最年長が率先して胸元を真っ黒にし、「楽しかった」と振り返った。

 ユニホームの汚れが若手の手本となった。声とプレーで活気をもたらす姿に、15歳下の吉川尚は「阿部さんが飛び込んで、声を出していた。そういう先輩の姿を見て、僕も負けないようにプレーしないとと思った」とコメント。刺激を与えた。ここまでランチ特打など振り込みを続け、「試合に出られるように準備は出来ています」と調整は順調だ。明日24日のオープン戦の開幕試合DeNA戦に出場予定。次は実戦でチームを引っ張っていく。【島根純】