開幕投手に決定している西武菊池が、実戦モードの調整に入った。練習試合のロッテ戦に先発。2回、先頭に三塁打を許すとギアを上げた。続く鈴木は、この日の最速154キロで押し込んでから左飛。後続も抑え、今年自身初の対外試合を無失点にまとめた。「スイッチを入れました。(無死三塁で)久々に燃えるものがあった。練習ではできない。ゼロで抑えられたことが、今日一番のポイントかなと思う」とうなずいた。

 勝負どころで腕を振れるように準備を重ねる。現在の体重は、昨季から5キロ減の95キロ。米国自主トレで絞り込んできた。昨年も開幕時は95キロだったが、終了時は100キロ。シーズン中のトレーニングで筋肉量が増えた。同時に体重も増え、それがフォームバランスの微妙な変化につながると実感。今季は、練習強度は落とさず、いかにコンディションを管理するかに努める。「変動要因は可能な限りなくしたい。体重や肩の可動域など自分でキープできることはやらないといけない」と力を込めた。

 精度向上を目指すカーブ、フォークに手応えを得た一方で、スライダーの制球には苦慮した。次回はいまだ未勝利の3月7日ソフトバンク戦。「まず自分の球をしっかり投げること。ただ、いろいろ試しながらも失点するのは気持ちいいことじゃない。気持ちよく開幕を迎えられるようにしたい」。心身ともに、万全の準備を整えていく。【佐竹実】